こんにちは、温活ととこです。
唐突ですが、食中毒の原因って一体なんなのか、皆さん知っていますか?
皆さんのご存知の細菌、ウイルスなどの他にも実はさまざまな原因があるんです。
今回はこれからの暖かくなる時期、家庭での食中毒を防ぐ方法を紹介したいと思います。
食中毒の原因
細菌による食中毒
・腸管出血性大腸炎
牛や豚などの家畜の腸の中にいる病原大腸菌の一つです。
腹痛や水のような下痢、出血性の下痢を引き起こします。
肉を生で食べたり、加熱不十分な肉を食べたりすることによって食中毒を発症します。
腸管出血性大腸菌O157による食中毒が記憶に新しいかと思います。
・カンピロバクター
牛や豚、鶏、猫や犬などの腸の中にいる細菌です。
吐き気や腹痛、水のような下痢が主な症状で、初期症状では、発熱や頭痛、筋肉痛、倦怠感などがみられます。
細菌が付着した肉を生で食べたり、加熱不十分で食べたりすることによって、食中毒を発症します。
・リステリア
河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌です。
発症しても軽症で自然に治るとされていますが、リステリアに感染したときの症状の重篤度には個人差があります。
4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できる点が特徴です。生ハムなどの食肉加工品、未殺菌乳、ナチュラルチーズなどの乳製品(加熱をせずに製造されるもの)、スモークサーモンなどの魚介類加工品から菌数は少ないですが検出されています。
・その他細菌
サルモネラ、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、セレウス菌、ウェルシュ菌、ボツリヌス菌など
ウイルスによる食中毒
・ノロウイルス
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
・A型肝炎ウイルス
A型肝炎は、A型肝炎ウイルスにより引き起こされる肝炎で、A型肝炎ウイルスに汚染された水や食品が原因となります。
・E型肝炎ウイルス
E型肝炎は、E型肝炎ウイルスにより引き起こされる肝炎で、E型肝炎ウイルスに汚染された水や食品が原因となります。
動物性自然毒
・フグ
フグの体内に含まれるテトロドトキシン(TTX)が主な原因であり、日本においては毎年、フグによる食中毒が発生し、死亡例も報告されています。
・二枚貝(貝毒)
主に二枚貝(ホタテガイやカキ、アサリなど)は、毒素を持った植物プランクトンを餌として食べ、体内に毒素を蓄積させます。
植物性自然毒
・クサウラベニタケやツキヨタケなどが
食用のきのこと間違いやすく、要注意が必要です。
寄生虫
・アニサキス
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍又は加熱のものを含みます)で食べることで、起こります。
その他にも無数の食中毒の原因があります。
家庭で食中毒を防ぐには?
以下は厚生労働省が発表している、食中毒を防ぐための大事な6つのポイントです。
ポイント1 食品の購入
◆ 表示のある食品は、消費期限等を確認し、購入しましょう。
◆ 購入した食品は、肉汁や魚等の水分が漏れないようにビニール袋等にそれぞれ分けて包み持ち帰りましょう。できれば保冷剤(氷)等と一緒に持ち帰りましょう。
◆ 特に、生鮮食品等のように冷蔵や冷凍等の温度管理の必要な食品の購入は買い物の最後にし、購入したら早めに帰るようにしましょう。
ポイント2 家庭での保存
◆ 冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
◆ 冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。めやすは、冷蔵庫や冷凍庫の7割程度です。
◆ 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持することがめやすです。
◆ 肉や魚等は、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁等がかからないようにしましょう。
ポイント3下準備
◆ ゴミはこまめに捨てましょう。
◆ タオルやふきんは清潔なものと交換しましょう。
◆ 井戸水を使用している家庭では、水質に十分注意してください。
◆ こまめに手を洗いましょう。
◆ 生の肉や魚等の汁が、果物やサラダ等生で食べる物や調理の済んだ食品にかからないようにしましょう。
◆ 生の肉や魚を切った包丁やまな板は、洗ってから熱湯をかけたのち使うことが大切です。
◆ 冷凍食品等の解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行うとよいでしょう。
ポイント4 調理
◆ 手を洗いましょう。
◆ 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。加熱を十分に行うことで、もし、食中毒菌がいたとしても殺菌することができます。めやすは、中心部の温度が75℃で1分間以上加熱することです。調理を途中でやめるような時は、冷蔵庫に入れましょう。再び調理をするときは、十分に加熱しましょう。
◆ 電子レンジを使う場合は、電子レンジ用の容器、ふたを使い、調理時間に気を付け、熱の伝わりにくい物は、時々かき混ぜることも必要です。
ポイント5 食事
◆ 食事の前には手を洗いましょう。
◆ 清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛りつけましょう。
◆ 調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置してはいけません。
ポイント6 残った食品
◆ 残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。残った食品はきれいな器具、皿を使って保存しましょう。
◆ 残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう。
◆ 時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。
◆ 残った食品を温め直す時も十分に加熱しましょう。めやすは75℃以上です。
◆ ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てましょう。口に入れるのは、やめましょう。
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。
食中毒を防ぐためには、細菌の場合は、細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」という3つのことが原則と6つのポイントを守って、食中毒を防ぎましょう。
おう吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応です。
食中毒かな?ッと思ったら早めに病院へいきましょう。
まとめ
食中毒予防の6つのポイントを守って、健康にアクティブウェルネスをめざしましょう!
引用URL:厚生労働省 食中毒のページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html)